マーチャントブレインズ投資顧問株式会社に出された行政処分で株エヴァンジェリストはどうなる?
令和4年10月21日
業界に激震が走りました。
「株エヴァンジェリスト」の運営元、マーチャントブレインズ投資顧問株式会社に行政処分が下されたのです。
株エヴァンジェリストといえば、無料会員向けて充実した投資情報を提供、さらにサポートも手厚いことで知られた人気株情報サイトです。
一体何があったのでしょうか?
ここでは確認された事実関係と株エヴァンジェリストの今後について予想していきたいと思います。
※マーチャントブレインズ投資顧問株式会社のPR記事となります。
勧告の内容
マーチャントブレインズ投資顧問株式会社に対して行われた、行政処分を求める勧告の内容は以下の通りです。
証券取引等監視委員会のウェブページから引用します。
関東財務局長がマーチャントブレインズ投資顧問株式会社(東京都港区、法人番号9010001175146、代表取締役 加藤 雄太郎、資本金800万円、常勤役職員5名、投資助言・代理業)を検査した結果、下記のとおり、当該金融商品取引業者に係る問題が認められたので、本日、証券取引等監視委員会は、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づき、行政処分を行うよう勧告した。
事実関係
関東財務局長がマーチャントブレインズ投資顧問株式会社を検査した結果、以下のような法令違反行為が認められたとのこと。
- 顧客に対し虚偽のことを告げる行為
- 著しく事実に相違する表示のある広告をする行為
具体的な内容まで記すと、記事のボリュームが増してしまうので、詳細はウェブページを参照してほしいのですが、ザックリいうとメールマガジンによる勧誘状況及び助言サイトに掲載された広告に係る助言実績に問題があったとのことです。
発生原因
このような問題が発生してしまった原因として下記二点が指摘されています。
- 代表が営業活動を優先してしまった
- 助言実績についての広告審査がほとんど実施されていなかった
処分内容は?株エヴァンジェリストの今後は?
気になるのが
「行政処分の内容」
「株エヴァンジェリストの今後」
です。
行政処分の内容
令和4年10月21日
関東財務局より令和4年10月21日に対して行政処分が下されました。
行政処分の内容は下記の通りです。
(1)業務停止命令
新たな投資顧問契約(契約金額の増額を伴う変更契約を含む。)の締結に係る勧誘・契約締結を令和4年10月21日から同年11月20日まで停止すること。
(2)業務改善命令
- 不適切な広告の掲載を直ちに停止すること。
- 本件の発生原因を分析し、適切な業務運営態勢及び内部管理態勢の構築を含む再発防止策を策定・実施すること。
- 全ての顧客に対し、今回の行政処分の内容を説明し、適切な対応を行うこと。
- 本件法令違反行為の責任の所在を明確にすること。
- 上記1)から4)の対応状況について、令和4年11月21日までに書面により報告すること。
株エヴァンジェリストの今後
行政処分の内容をふまえて、株エヴァンジェリストの今後に関して予想してみましょう。
業務停止期間中であったとしても、既存会員は(無料会員も含め)、これまで通りのサービスを受けることができます。
但し業務停止期間中は、新たに投資顧問契約を締結することができなくなってしまいます。
要は「引き続き(デイトレプラン)を続けたい」と思っても、その期間中は申し込み(契約締結)ができないということになります。
では業務停止期間後はどうなるのでしょうか?
投資顧問会社の中には、処分を機に運営を停止したり、実質開店休業状態になってしまうところも目にします。
こちらに関しては、株エヴァンジェリストは健全に生まれ変わって、運営が続いていく可能性が濃厚だと思います。
無論今回発覚した法令違反は、決して褒められることではありません。
しかしマーチャントブレインズ投資顧問株式会社は、悪質な会社ではありません。
代表の加藤さんも会員向けサイトの中で、
「このような行政処分を受け会員様をはじめ、関係者の皆様に多大なご心配ならびにご迷惑をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。」と反省の弁を述べるとともに「今まで以上にご満足頂けるサービスをお届けできるよう、当社役職員一同全力で取り組んで参る所存です。」
と決意表明しています。
例えば過去に同様の処分を受けてしまった株式会社SQIジャパンは業務改善されて、株マイスターという運営サイトが現在まで続いています。
株エヴァンジェリストもまた、同様に業務が改善され、より充実したサービスが提供されることだと思います。
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